午後に眠くなったとき、最初にコーヒーやエナジードリンクへ手を伸ばす人は少なくありません。
しかし、眠気の背景に睡眠不足や長時間のデスクワークがある場合、カフェインだけでは十分に整わないことがあります。
まずは画面から離れ、姿勢、光、水分、活動量を変える。そのうえで必要に応じて短い仮眠やカフェインを取り入れる方が、対策を選びやすくなります。
ここでは、仕事中でも実行しやすい方法を、取り入れやすい順番で紹介します。
IN THIS GUIDE
この記事で
わかること
- 01午後の眠気を感じた直後にできる対策がわかる
- 02短い仮眠やカフェインの取り入れ方がわかる
- 03眠気対策を続けるうえでの注意点がわかる
RECOMMENDED FOR
こんな人に
おすすめ
- 昼食後の仕事や勉強に集中しづらい人
- コーヒーを飲んでも眠気が残る人
- 職場で実行しやすい眠気対策を知りたい人
CONTENTS
目次
SECTION 01
まず5分だけ 作業から離れる
午後に眠気を感じたら、最初に現在の作業を保存し、5分だけ画面から離れます。
眠い状態のまま同じ資料を読み続けても、内容が入りにくく、確認や判断に時間がかかることがあります。
休憩中にSNSやニュースを見ると、画面からは離れていても新しい情報を処理し続けることになります。スマートフォンも置き、視線と頭の両方を作業から離しましょう。
FIVE MINUTE RESET
時間がないときの、5分間の切り替え
- 01
作業を保存する
中途半端な状態を避け、どこから再開するかを一言メモします。
- 02
画面から離れる
パソコンとスマートフォンを見ない時間をつくります。
- 03
水を飲んで歩く
水分を取り、数分だけ席を離れて身体を動かします。
- 04
簡単な作業から戻る
休憩後は、短時間で終わる作業から再開します。
SECTION 02
水分を取り、 軽く身体を動かす
席を立ったら、コップ1杯の水を飲み、数分歩きます。
長時間同じ姿勢で作業している場合は、肩を回す、背中を伸ばす、遠くを見るなど、身体と視線の状態を変えてください。
強い運動をする必要はありません。会議室まで歩く、別の階の給水場所へ行くなど、仕事の流れに組み込める動きで十分です。
コップ1杯の水を飲む
水分を取ると同時に、現在の体調を確認する時間をつくります。
2〜5分歩く
廊下や屋外を歩き、座ったままの状態から離れます。
肩と背中を動かす
同じ姿勢で固まりやすい部位を、痛みのない範囲でゆっくり動かします。
SECTION 03
明るい場所へ移動する
光は、体内時計を調整する主要な手がかりの一つです。
午後に眠気を感じたら、可能であれば窓際や屋外など、現在より明るい場所へ移動します。
暗い会議室や照明の弱い場所で作業している場合は、照明を調整するだけでも環境を変えられます。
ただし、夜遅くに強い光を浴び続けると、睡眠のタイミングへ影響することがあります。ここで想定しているのは、昼から午後の早い時間帯です。
SECTION 04
15〜20分の 短い仮眠を取る
時間と場所を確保できる場合は、15〜20分程度の短い仮眠を試す方法があります。
休む前にアラームを設定し、予定より長く眠らないようにします。長く眠ると、起床直後にぼんやりした状態が残ることがあります。
横になれる場所がなくても、椅子に座ったまま目を閉じ、画面や会話から離れる時間をつくることはできます。
短い仮眠は夜間の睡眠不足を完全に補うものではありません。日中に毎回強い眠気が出る場合は、まず夜の睡眠を見直してください。
先にアラームを設定する
15〜20分後を目安に、休み始める前に終了時刻を決めます。
眠れなくても焦らない
静かに目を閉じ、情報から離れる時間として考えます。
起きたら光と水分を取る
起床後は明るい場所へ移動し、水を飲んで活動へ戻ります。
SECTION 05
必要に応じて カフェインを使う
コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、一時的な眠気対策として使われています。
ただし、摂取量を増やし続けるよりも、飲む時間を決めることが重要です。午後遅い時間や夕方以降のカフェインは、夜の睡眠へ影響することがあります。
普段からコーヒーを飲む人は、短い仮眠と組み合わせるコーヒーナップも選択肢になります。
カフェインへの反応には個人差があります。動悸、不安感、胃の不快感、夜の寝つきへの影響が出やすい人は、無理に取り入れる必要はありません。
時間帯を確認する
夜の睡眠へ影響しないよう、遅い時間の摂取は避けます。
量を増やし続けない
効きにくいと感じても、短時間に何杯も重ねるのは避けます。
体質に合わせる
不快な反応が出る場合は、カフェイン以外の方法を選びます。
SECTION 06
昼食の量と 食べ方を記録する
午後の眠気が昼食後に強くなる場合は、食事を抜くのではなく、量や内容との関係を記録します。
食べたもの、量、食べた時刻、眠気を感じた時刻を数日間記録すると、自分なりの傾向を確認しやすくなります。
午後に重要な会議がある日は、普段より大幅に食事量を増やさない、短時間で急いで食べないなど、無理なく調整できる部分から試してください。
食後の強い不調が繰り返される場合は、自己判断で極端な食事制限をせず、医療機関や専門家へ相談しましょう。
SECTION 07
夜の睡眠を見直す
日中の対策を続けても眠気が繰り返される場合は、夜の睡眠時間と睡眠の質を確認します。
就寝時刻と起床時刻、夜中に目が覚めた回数、起床時の感覚、日中に眠くなった時刻を記録すると、状況を説明しやすくなります。
成人では、十分な睡眠時間を確保することに加え、毎日おおむね同じ時刻に寝起きすることも基本的な睡眠習慣の一つです。
休日の大幅な寝だめだけで平日の睡眠不足を調整しようとせず、平日の睡眠時間そのものを確保できないか検討してください。
寝る時刻と起きる時刻を記録する
まず1週間、実際の睡眠時間を把握します。
夜中に目が覚めていないか確認する
睡眠時間だけでなく、途中で何度も覚醒していないかを確認します。
午後のカフェインを見直す
夕方以降の摂取が、夜の寝つきに影響していないか確認します。
SECTION 08
強い眠気が続くなら 医療機関へ相談する
午後の眠気は多くの人に起こりますが、十分に眠っているにもかかわらず強い眠気が毎日続く場合は、一般的な午後の眠気とは分けて考える必要があります。
仕事や運転中に眠り込みそうになる、大きないびきや睡眠中の呼吸停止を指摘された、突然眠ってしまうなどの場合は、医療機関へ相談してください。
眠気があるときの運転や危険な機械の操作は避けましょう。カフェインだけで乗り切ろうとせず、安全を優先してください。
十分に寝ても強い眠気が続く
睡眠時間を確保しても改善しない場合は、原因の確認が必要です。
仕事や運転へ支障がある
安全に関わる場合は、セルフケアだけで済ませないようにします。
いびきや呼吸停止を指摘された
睡眠時無呼吸などが関係している可能性もあるため、医療機関へ相談しましょう。
TODAY'S ACTION
次に眠くなったら、この順番で試す。
- 作業を保存し、5分だけ画面とスマートフォンから離れる
- 水を飲み、明るい場所を2〜5分歩く
- 時間を確保できる日は、15〜20分の短い仮眠を取る
SUMMARY
最初から強い刺激に頼る必要はありません。
午後に眠くなったら、まず画面、姿勢、場所を変えます。水分、光、軽い運動を取り入れ、それでも眠気が強ければ短い仮眠を検討します。対策を繰り返しても強い眠気が続く場合は、夜の睡眠を見直し、必要に応じて医療機関へ相談してください。
REFERENCES
参考文献
- 01About Sleep
Centers for Disease Control and Prevention
睡眠習慣、カフェイン、運動など、睡眠を整える基本的な考え方を解説しています。
https://www.cdc.gov/sleep/about/index.html
- 02Sleep Deprivation and Deficiency
National Heart, Lung, and Blood Institute, NIH
睡眠不足の原因や、日中の注意力・判断力などへの影響を解説しています。
https://www.nhlbi.nih.gov/health/sleep-deprivation
- 03Circadian Rhythms
National Institute of General Medical Sciences, NIH
光や活動などと体内時計の関係を解説しています。
https://www.nigms.nih.gov/education/fact-sheets/Pages/circadian-rhythms
- 04Excessive Daytime Sleepiness (Hypersomnia)
NHS
十分に眠っても日中の強い眠気が続く状態や、医療機関へ相談する考え方を紹介しています。
https://www.nhs.uk/conditions/excessive-daytime-sleepiness-hypersomnia/
FAQ
よくある質問
まず作業を保存し、5分だけ画面から離れましょう。水を飲み、明るい場所を歩いてから作業へ戻ります。
一般的には15〜20分程度の短い仮眠が取り入れやすい方法です。休む前にアラームを設定し、長く眠りすぎないようにします。
カフェインへの反応や就寝時刻には個人差があります。夜の睡眠へ影響しやすい人は、午後遅い時間や夕方以降の摂取を避けてください。
午後の眠気には体内時計や睡眠不足なども関係するため、昼食を抜けば必ず防げるわけではありません。食事を抜くより、量や内容との関係を記録しましょう。
眠れなくても、画面や会話から離れて静かに目を閉じることで、作業を区切る時間をつくれます。
午後に多少眠くなることは珍しくありません。ただし、十分に寝ても強い眠気が毎日続く場合や、仕事・運転へ支障がある場合は医療機関へ相談してください。
